無国籍軍
MSF(ネバーセイントレスフォース)
「戦争を永遠になくす為の、平和の為の戦争をする」ことの為に集まった軍。
世界統一の為に征服しやすい日本から侵略を開始する。
(私はこの段階ですでに、「平和の為の戦争って?」ってちょっと疑問がありました。)
このお芝居のキーワードは
「生きることの意味」であり、それぞれの軍人が生きることの意味を持ちながら戦いを続けている。
その中で、HIDE(ハイド)=ヤスケンだけが
「生きることの意味」を見つけられずにいた…。
…で、ここでシーンは一転。実はコレは全てヤスケンの夢の中の話なんですよね。
(ここら辺はLOOSERにちょっと似てます)
7回目の転職記念を祝ってシゲの家であつまるNACS。
励まさせるも、その仕事もすぐに止めてしまい、
フリーターになってしまうヤスケン。
自分の
「生きることの意味って…」「自分は何の為に生きているんだろう…」
ここでまたシーンはMSFに戻りますが、この中で大泉氏は「ホーク」という役をやっています。
すごくスレンダーで頭もツンツンヘアーです。
(今の大泉氏からはおよそ遠く、めちゃめちゃかっこいいです)
彼は気が強く、腕の立つ、空軍No.1のパイロット(少尉)の役でした。
同期のパイロットに、実力ではなく部下の手柄から、隊長の座をさきにとられ隊長に反発していた男です。
彼の
「生きることの意味」はパイロットととして空を飛び続けることでした。
ところが、自隊の隊長がロシア軍に殺され、しかも後任の隊長にもなれなかった…
時を同時にして妻から子供ができたとの知らせを受けます。
「自分の生きることの意味は何なのか」「戦う理由は自分に守るべきものがあるからではないのか」
そう考えた、ホークは日本侵略後、戦闘機を降りる決意をします。
(私は、ホークが一番「生きることの意味」についてまともに感じている人間だと感じました。)
いよいよ、日本侵略が近づいた時に、先に察知していたハヤブサに、MSF空軍は攻撃を受けます。
どう見ても不利な戦いでした。そこで、彼は最後の決断をします。
「他の戦隊員を退去させ、自分ひとり残り、言わば自爆をして最期を遂げる」のです。
(それが最終的に咄嗟の判断で、ホークが選んだ「生きることの意味」だったことに、
私は涙せずにはいられませんでした)
MSFは日本侵略を果たし、横浜に基地を構えます。
そこへ、ドイツ軍と、アメリカ軍が攻めにきている。と報告が入ります。
なぜならば、MSF無国籍軍とはいえ、やはり中には、愛国心ゆえに、
もしくは初めからスパイとして、両国の軍人が入り込んでいたのです。
両軍から一気に攻められては勝ち目はありません。
そこでハイドは初めて
「生きることの意味」を感じ取ります。
「生きているうちに何かを残すこと。コレが生きる意味だと」
そして沖縄にある、第2次世界大戦時に使っていた「有人ミサイル櫻花」と
共に自分が落ちるとみなに告げます。
(櫻花については詳しくは コチラ にでています)
そして、ついにその時がきたときに「ハイド」は仲間にこう言ったんです。
「夢を見ていたんだよ…。夢の中で私はフリーターでね。
生きることの意味も何も持っていなくてね」と。
そして「ハイド」も最後を遂げました。
その後、MSFは両軍から攻め込まれ、最後ついに滅びます。